HIP HUBでできること #030|ビートメイク入門とビートの販売方法
ラップの土台となるビート。自分で作ってみたい、作ったビートを誰かに使ってもらいたい、さらにはそれを収入につなげたい。ビートメイクに興味を持つきっかけは人それぞれですが、「どう始めればいいのか」「作ったものをどこで発表し、どう売ればいいのか」で迷う人は少なくありません。
この記事では、ビートメイクの基本的な流れを一般論として整理したうえで、HIP HUBでビートメイカーとして活動するための、カテゴリーの設定、音源の投稿とクレジット、デジタル商品としてのビート販売の方法を解説します。
ビートメイクの基本
ビートメイクとは、ラップの土台となるトラック(ビート)を制作することです。一般的には、パソコンの音楽制作ソフト(DAW)や、サンプラーなどの機材を使って作ります。
- ドラム:キック、スネア、ハイハットなどでリズムの骨組みを作ります。HIPHOPのビートでは、ドラムの質感やノリが特に重要です。
- 上モノ:メロディやコード、フレーズなど、ビートの雰囲気を決める要素です。
- ベース:低音で、ビート全体に厚みとうねりを加えます。
- 構成:ラッパーがラップしやすいように、イントロやフック、ヴァースの長さを意識して組み立てます。
既存の音源の一部を取り込んで使う「サンプリング」は、HIPHOPのビートメイクで広く用いられてきた手法です。ただし、他人の音源を使う場合は著作権などの権利の問題が生じることがあります。販売を考えるなら、自分で演奏・制作した素材や、利用条件がはっきりした素材を使うのが基本です。
HIP HUBでビートメイカーとして活動する準備
HIP HUBでは、プロフィールにクリエイターカテゴリーを設定できます。ビートメイカーなら、大分類の「トラックメイカー・ビートメイカー」を選びましょう。小分類には「ビート販売」「ミックス・マスタリング」があり、自分の活動内容に合わせて選べます。カテゴリーは複数選択できるので、ラッパーとしても活動している人は両方を設定できます。
販売を始めるには本人確認が必要です。身分証の表・裏、身分証を持った自撮りの写真と住所を提出し、運営の審査で承認されると認証バッジが付き、ショップへの出品などの機能が使えるようになります。クリエイター一覧に表示されるのも本人確認済みのクリエイターなので、カテゴリーで絞り込んで探している人に見つけてもらいやすくなります。あわせて、プロフィールの自己紹介に得意なスタイルを書き、SoundCloudやBandcamp、Spotifyなどの外部リンクも登録しておくと、作品の幅が伝わります。
音源を投稿してクレジットを残す
作ったビートは、HIP HUBに音源(シングルまたはアルバム)として投稿できます。投稿時に必須なのは音楽の分類で、「ジャンル>地域>スタイル」の3段階から選びます。たとえばHIP HOPの日本のスタイルには、BOOMBAP、TRAP、DRILL、CHILL・LOFIなどがあります。
- 任意で入力できる項目:ジャケット画像(600×600推奨)、価格、歌詞、クレジット、レーベル。
- クレジット:プロデューサー、feat.、Mix、Masterを入力でき、聴く人は専用の画面で確認できます。誰が制作に関わったかを明記しておくことは、ビートメイカーとしての実績を示すことにもつながります。
- ファイル形式:MP3・WAV・AIFFなどに対応しています。
- プレイリスト:他のユーザーが自分の曲をプレイリストに追加すると、通知が届きます。
販売用のビートとは別に、短い試聴用の音源を無料で公開しておくと、ショップへの入り口になります。ラッパーとの共作を投稿する場合は、クレジットに双方の名前を入れておきましょう。
ビートをデジタル商品として販売する手順
HIP HUBのショップでは、購入後にダウンロードして受け取る「デジタル」の商品を出品できます。ショップのカテゴリーには「ビート・トラック」があり、「ビート単品」「ビートパック」「独占ライセンス」から選べます。
- 本人確認を済ませる。
- 画面下の「+」から「ショップ出品」を選び、種類でデジタルを選ぶ。
- カテゴリーで「ビート・トラック」と、ビート単品・ビートパック・独占ライセンスのいずれかを選ぶ。
- 商品名(5〜100字)、タグ、説明(10〜2000字)、価格を入力し、販売するファイルを登録する。
- 説明文には、テンポや雰囲気、ファイルの形式、購入者がどのような範囲で使えるか(利用条件)を明記する。
- 公開後、試聴用の音源投稿やハッシュタグ付きの投稿で商品を告知する。
購入者は購入後にファイルをダウンロードでき、アプリからもダウンロードできます。売上は手数料を引いた額が売上金に入り、登録した銀行口座またはPayPalへの出金を申請できます。機能ごとの受取率は、本人確認後にアプリの「手数料について」で確認できます。
オーダーメイドで「あなただけのビート」を受ける
既製のビートを売るだけでなく、ラッパーの要望に合わせて制作する方法もあります。ショップの「オーダーメイド」は、購入者が作ってほしい内容を伝え、クリエイターが制作する形式の商品で、納期を設定します。カテゴリーの「制作依頼・レッスン」には「ビート制作」「ミックス・マスタリング」などがあります。
オーダーメイドでは、事前に「納品形式」「修正の回数」「完成までの目安」などを説明文で明確にしておくと、行き違いを防げます。やりとりはHIP HUBの中で行い、サイト外での取引には誘導しないようにしましょう。サイト外での取引への誘導は禁止事項にあたります。
ビート販売の注意点
ビート販売を続けていくために、次の点を押さえておきましょう。
- 権利のない素材を使わない:他人の音源を無断で使ったビートを販売すると、トラブルの原因になります。HIP HUBでも権利のない音楽の投稿は禁止されています。
- ライセンスの違いを明確に:ビート単品と独占ライセンスでは、購入者が得られる権利の範囲が異なるのが一般的です。説明文で、使える範囲や他の人への販売の有無をはっきり書いておきましょう。
- 売上と税金:継続して売上が発生する場合、確定申告が必要になることがあります。権利や税金について、最新の情報や個別の判断は国税庁などの公式情報、税理士・弁護士などの専門家に確認してください。
まとめ
ビートメイクは、ドラム・上モノ・ベースを組み立て、ラッパーが乗りやすい構成に仕上げていく創作です。HIP HUBでは、「トラックメイカー・ビートメイカー」のカテゴリーで見つけてもらい、クレジット付きの音源投稿で実績を示し、ビート単品・ビートパック・独占ライセンスのデジタル商品や、オーダーメイドとしてビートを販売できます。
まずは一曲、試聴用のビートを投稿するところから始めてみてください。あなたのビートが、まだ出会っていないラッパーの一曲の土台になるかもしれません。
よくある質問
Q. HIP HUBでビートを販売するにはどうすればいいですか?
本人確認を済ませたうえで、「+」から「ショップ出品」を選び、デジタルの商品として出品します。カテゴリーの「ビート・トラック」では、ビート単品・ビートパック・独占ライセンスを選べます。
Q. ビートメイカーはどのカテゴリーを選べばいいですか?
大分類の「トラックメイカー・ビートメイカー」を選び、小分類で「ビート販売」や「ミックス・マスタリング」を設定できます。カテゴリーは複数選択できます。
Q. サンプリングしたビートを販売しても大丈夫ですか?
他人の音源を使う場合は著作権などの権利の問題が生じることがあり、HIP HUBでも権利のない音楽の投稿は禁止されています。販売するなら自作の素材や利用条件が明確な素材を使いましょう。