BackStageでできること #28|源泉徴収された報酬を年間で把握する方法
源泉徴収のある仕事をしていると、毎回の入金額は請求金額より少なくなります。差し引かれた税金は、確定申告で所得税を計算するときに精算されるため、1年分の合計を正しく把握しておくことが大切です。ところが、請求書や入金記録があちこちに散らばっていて、年明けに集計しようとして困る方は少なくありません。
この記事では、源泉徴収された報酬を年間で把握するための考え方と、日々の記録の残し方を解説します。あわせて、BackStageの確定申告プランで源泉徴収の合計がどのように集計され、ウィザードでどう確認するのかを紹介します。
源泉徴収税額は確定申告で精算される
報酬から差し引かれた源泉徴収税額は、所得税の前払いのような位置づけです。確定申告では、1年間の所得から計算した所得税と復興特別所得税の額から、すでに差し引かれた源泉徴収税額を引いて、追加で納める額を求めます。差し引かれた額のほうが多ければ、その差額は還付の対象になります。
つまり、源泉徴収税額の集計が漏れると、本来より多く納めてしまうことになります。逆に、実際には差し引かれていない額を計上してしまうと、納める額が少なすぎることになります。どちらも避けるために、「請求書の記録」と「実際の入金額」の両方で確認できる状態にしておくのが理想です。制度の詳細や個別の判断については、最新の情報を国税庁の公式サイトで確認するか、税理士などの専門家に相談してください。
日々の記録で源泉徴収額を把握する
年間の源泉徴収額を正確に出すための土台は、1枚1枚の請求書です。BackStageのProプラン以上では、請求書で源泉徴収をONにすると、税抜小計に対して源泉徴収税額が自動計算され、合計欄に「源泉徴収 -¥」と「お支払金額」が表示されます。この時点で、その取引で差し引かれる予定の額が記録されます。
大切なのは、入金を確認したときに、振り込まれた金額が「お支払金額」と一致しているかを確かめることです。取引先が税込金額に対して源泉徴収を計算していたり、振込手数料を差し引いていたりすると、金額がずれます。差があった場合は、請求書の社内メモに「入金額○○円、差額は振込手数料」などと理由を書き残しておくと、年末に集計するときに迷いません。
年間で見たときに便利なのが、顧客ごとの請求履歴です。顧客詳細画面にはその顧客への請求書が一覧で表示されるので、源泉徴収のある取引先ごとに、どの請求書でいくら差し引かれたかを見直せます。源泉徴収のある顧客が複数いる場合は、四半期に1度くらいの頻度で、取引先ごとに請求書と入金額を突き合わせておくと、年末の作業がぐっと軽くなります。
また、BackStage以外で発行した請求書や、取引先が作成した支払明細だけで精算した取引がある場合は、その源泉徴収額を別途控えておきましょう。後述するウィザードで未登録分として追加できます。取引先から支払調書が届くこともありますが、必ず送られてくるものではないため、自分の記録を基本にするのが安心です。
確定申告プランで源泉徴収の合計を確認する
BackStageの確定申告プランは、対象年度ごとに購入する買い切りのプラン(¥9,800/年)で、Free・Pro・Businessのどのプランでも購入できます。購入した年度では、確定申告サマリー画面に売上・経費・所得金額などと並んで「源泉徴収合計」が表示されます。売上は請求日を基準にした発生主義で集計され、入金済み・未入金の内訳も確認できます。
確定申告ウィザードには「源泉徴収確認」というステップがあり、請求書から自動で集計された源泉徴収額を確認したうえで、BackStageに登録されていない分を追加できます。ウィザードの流れは次のとおりです。
- 確定申告プランで対象年度を購入し、確定申告サマリー画面を開きます。
- サマリーで、売上と「源泉徴収合計」をざっと確認します。
- 確定申告ウィザードを開き、基本情報・申告方法・売上確認・経費確認などの質問に順に答えます。
- 「源泉徴収確認」のステップで、自動集計された金額が自分の記録と合っているかを確認します。
- BackStage外の取引などで差し引かれた源泉徴収額がある場合は、未登録分として追加します。
- 最後の計算で、所得税と復興特別所得税から源泉徴収税額を差し引いた「納付額の目安」を確認します。マイナスの場合は還付の目安として表示されます。
BackStageの確定申告サポートは、集計と納付額の目安、参考資料PDFの作成までで、申告書の作成・提出の代行は行いません。表示される金額は確定税額ではなく目安なので、申告の際は内容を確認し、必要に応じて専門家に相談してください。
よくあるつまずきと注意点
1つ目は、源泉徴収をONにし忘れた請求書です。実際には取引先が差し引いて振り込んだのに、請求書では源泉徴収なしになっていると、自動集計に含まれません。入金額が請求額より少ないときは、まず源泉徴収の設定を疑いましょう。請求書を修正した場合は変更履歴に記録が残ります。
2つ目は、年をまたぐ取引です。12月に請求して1月に入金された報酬のように、請求と支払いの年が異なる取引は、どの年の申告でどう扱うかを確認が必要なケースがあります。BackStageの売上は請求日基準で集計されるため、該当する取引がある場合は、税理士などに扱いを確認しておくと安心です。
3つ目は、Freeプランで発行した請求書です。Freeプランでは源泉徴収の自動計算が使えないため、請求書上に源泉徴収額が記録されません。こうした取引の源泉徴収額は、入金記録などをもとに控えておき、ウィザードの未登録分として追加しましょう。
まとめ
源泉徴収された税額は、確定申告で精算される「前払いの税金」です。1年分を正しく把握するには、請求書で源泉徴収を正しく設定すること、入金時にお支払金額と照合すること、BackStage外の取引を控えておくことの3つが基本になります。
確定申告プランを使えば、請求書から集計した源泉徴収合計をサマリーで確認し、ウィザードの源泉徴収確認ステップで未登録分を加えて、納付額の目安まで一続きで準備できます。年明けに慌てないよう、日々の記録から整えておきましょう。
よくある質問
Q. 源泉徴収された税金は戻ってきますか?
確定申告で計算した所得税等より、すでに差し引かれた源泉徴収税額が多い場合は、差額が還付の対象になります。BackStageの確定申告プランでは、マイナスの場合に還付の目安として表示されます。
Q. BackStage以外で発行した請求書の源泉徴収額はどうすればいいですか?
確定申告ウィザードの源泉徴収確認ステップで、未登録分として追加できます。金額は入金記録などをもとに控えておきましょう。
Q. 確定申告プランはどのプランでも買えますか?
はい。確定申告プランは対象年度ごとの買い切り(¥9,800/年)で、Free・Pro・Businessのどのプランでも購入できます。